龍(ドラゴン)の刺青・タトゥーが持つ意味ホントに知ってる?図柄や色のデザインが象徴するもの
どうもじぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
龍の絵を専門に描いてる人ですが最近色々時間がなくて全く絵が描けてません。
さてさて一般の方にとっても刺青やタトゥーというものが徐々に馴染あるものになっていますよね。
僕は痛いの嫌いなので刺青とは全く縁がないですが、アメリカに住んでる身内がいたりすることもあって、僕と母以外は一家みんな墨が入ってます。
僕が龍に馴染があるのはこういう理由があるからなのかも。
というわけで今日は「龍の刺青・タトゥー」についてのお話をしていきます。龍の刺青入れる人ってどんな意味があるのー?って人はご参考に。
【注意】龍とドラゴンは違う
言うまでもないかと思いますが、龍とドラゴンは違います。
龍は古来、中国から日本に伝わってきたものであるのに対して、ドラゴンは西洋の怪物です。
ドラゴンを日本語にしたら龍になるのは、近しいものを無理やり翻訳してる感じだからです。
東洋の龍と西洋の龍といったように使い分けられる、龍とドラゴンですが、この記事では東洋の龍に絞ってお話をしていきます。
また刺青とタトゥー、入れ墨の持つ意味も若干異なりますが、便宜上この記事では同一のものとして扱いますのであしからず。
龍の刺青・タトゥーの持つ意味
それでは早速、龍のタトゥーが持つ意味をお話ししていきます。
僕はタトゥーに「詳しい人」ではなく「龍に詳しい人」なので、その点も考慮していただくとより理解が深まるかと。
"登竜門"の龍は「立身出世」の意味がある
まず最も広く知られている龍の伝説、神話といえば登竜門の話でしょう。
流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて、「龍門に登った」と形容したという。
中国の黄河の上流には「龍門」と呼ばれる場所がありまして、鯉がその滝を昇りきると龍になる、という伝説が中国にはあります。
そのため登竜門の龍は「立身出世」などの意味があるとされています。
"昇り龍"と"降り龍"のタトゥーが持つ意味
続いて有名なのが「昇り龍」と「降り龍」でしょう。昇龍と降龍とも言います。
天に向かって行く龍と天から降りてくる龍です。
昇り龍の方はその姿からわかるように、運気が上向きになります。品川神社の昇り龍は仏教の教義である「上求菩薩」の意味もあるそうです。
刺青の意味としては「大願成就」や「出世」「上昇」「成長」などがそれに当たるかと思います。
じゃあ反対に降り龍は運気下がっちゃうじゃないかって感じがしなくもないですが、降り龍は天から降りてくる姿から「厄除け」や「家内安全」などの意味があります。
品川神社の降り龍は仏教の教義である「下化衆生」の意味もあるそうです。つまり他の人間に対して手を差し伸べる「慈悲」の意味があると言ってもよさそうです。
昇り龍と降り龍はセットである
昇龍と降龍には他の逸話もあります。
龍が手に持っている玉を見たことがあると思いますが、昇龍は天にこの玉を取りに行っている姿だとか。
反対に降龍は玉を手にした龍が降りてくる姿だとも言われています。
つまり二つの龍はセットなので双龍、向かい龍としてタトゥーの図案にするのが良いのかもしれませんね。
青龍の刺青・タトゥーの意味
龍の持つ意味は色によっても異なったり、他のエピソードがあったりします。
まず有名なのは青龍です。蒼龍とも呼ばれますね。
「青い龍」なので青色を創造するかと思いますが、信号機や青りんごと一緒で「緑色の龍」のことも青龍と呼びます。
余談ですが昔日本には「白」「黒」「赤」「青」の4色しかなかったからですね。
青龍でお馴染みなのは四神の話。
五行思想という思想に基づく考え方です。それによると青龍が司るのは「東」「春」「土」です。青春の元ネタだったりします。
なので青龍が刺青として持つ意味は「可能性」や「生命力」「成長」「出世」などがあります。
白龍の刺青・タトゥーの意味
上述の四神の話だと西を守るのは「白虎」という白い虎ですが、この四神を全て龍に置き換えた説もあるんですよね。
つまり西を司るのは白虎ではなく「白龍」だということ。
五行思想によると白龍が司るのは「東」「秋」「金」です。
金を司ることから「金運」「商売繁盛」、転じて「繁栄」や「家内安全」などの意味もあります。
また白龍には白蛇が成長した姿だという逸話もあります。白蛇は神の化身であると言われる縁起のよさがありますよね。
黒龍の刺青・タトゥーの意味
その名の通りウロコが黒い龍。
さっきの四神の話だと黒は北を守る亀、「玄武」です。なので龍神様に置き換えると北を守るのは黒龍です。
黒龍が司るのは「北」「冬」「水」です。
水を司る黒龍は水が流れるように循環し、円満に流れることを意味します。このことから黒龍のタトゥーが意味するのは「人間関係」「夫婦円満」「新鮮」「健康」などがあります。
他にも黒龍には、黒姫という女性に恋した黒龍の物語があったりします。
赤龍の刺青・タトゥーの意味
五行思想において朱雀、赤龍が司るのは「南」「夏」「火」です。
火や夏の日差しのように活力を与えてくれます。なので要約すると赤龍の刺青が持つ意味としては「勝利」「健康」「情熱」「活力」などの意味があります。
黄龍 / 金龍の刺青・タトゥーの意味
四神っていうぐらいだから4つだとおもってたでしょ?でも五行思想って言うよね?
つまり4つの真ん中がいるんですよ。
その真ん中に位置するのが黄龍だと言われています。黄龍は本来、中国において皇帝を意味する図案でした。
中央を司り土を司る黄龍は「安定」や「守護」としての意味があります。また色から「金運アップ」を信じる人もいますね。
龍の爪の数にも意味がある
龍の爪って実は3本から5本と色々あるんですよ。
先ほど紹介した皇帝の龍は5本、家臣は4本、それ以下は3本という決まりごとが昔の中国にはありました。
ちなみに日本は偶数を忌み嫌うことが多いので3本が多いそう。
龍の爪の数、指の数の意味に関しては以前書いた記事が詳しくて良いのでそっちを見てもらえると嬉しいです。
→【龍の爪】指の本数の意味「中国が一番で日本は韓国や沖縄より格下?」3本~5本の爪がある理由
龍の持つ玉にも意味がある
龍が手に玉を持っているのはご存知の方が多いと思います。いわばドラゴンボールですね。このドラゴンボール、本名は如意宝珠と呼ばれています。
如意宝珠はどんな願いも叶う玉だと言われています。まさにドラゴンボールですね。
個人的にはタトゥーの図案で宝珠に文字を入れる理由が謎なので知りたい。スペース的な問題?
龍の持つ玉、如意宝珠に関しては下記の記事でさらに詳しく語っているので知りたい方は見てくださいな。
→【龍の持ってる玉】について知っておくべき全てのこと|名前は「如意宝珠」由来は…
ドラゴンの刺青・タトゥーの持つ意味
最後に外国のドラゴンのタトゥーの意味をちょっぴり紹介。
日本や中国、東洋における龍が神さまとして扱われるのに対して、西洋の龍は魔物や怪物として退治すべき存在として知られています。
そんな悪いドラゴンだけど外国でもタトゥーのモチーフとして人気です。
例えば『レッドドラゴン』や『ドラゴンタトゥーの女』なんかではドラゴンのタトゥーが重要な役割を果たす映画です。
共通して言えることは「悲惨な過去がある者がトラウマに対して強くなろうとする象徴」だということ。
日本とは正反対の性質を持ったドラゴンですが、「守護」や「克服」「強者になる」といった意味もあると捉えることができます。
悪を持って悪を制す的な感じですねー。
最後に
いかがだったでしょうか。結論を言うと痛そうなので刺青はヤダってことになりましたw
お好きな方、龍に興味がある方は参考にいただけると幸いです。
とはいえ思想や考え方は人それぞれですし、バラバラだったりするので、なにを意味するかは自分で考えるのが一番なのかもね。
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