龍の赤ちゃんってどんなの?【龍の子供には3つの説】龍はまだ成長途中の姿|蛟・飛龍・龍魚
どうもじぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
持続化給付金がもらえそうになくて泣きそうな龍イラストレーターです。収入は半減してるんだけど、会社員時代の微々たる副業収入を事業収入に含めたせいでもらえそうにありません。
ただいま半泣きですが気を取り直して、ブログ書いてきたいと思います。今日は龍の生態についてお話ししようかと思います。
結論から言うと、龍の赤ちゃんってどんな姿なの?ってお話をしようということ。
龍好きな人も龍の赤ちゃんってどんなのか想像がつかないですよね?龍の子供の姿って意外と知られてないんです。
- 生まれた時からあの姿?
- 角は生えた状態で生まれてくるの?
- 子供の時はトカゲみたいな感じ?
今回はこういった疑問にお答えします。
では早速どうぞ。
説1.【龍の赤ちゃんはヘビ、マムシのような姿】
結論から話しちゃいますが龍の赤ちゃん、生まれたばかりの龍は蝮(マムシ)のような姿で誕生すると言われています。
マムシってつまりヘビの一種ですから、生まれたばかりの龍は足も角も生えてないってことになります。
閲覧注意になっちゃうのでマムシの画像は載せませんが、たしかにマムシってヘビの中でも顔がボコボコしてるんですよね。他のヘビは比較的ツルンとしてるんですが、マムシは龍みたいに顔に起伏がある。
さらにキバの付き方も前に2本と龍の描写に似ているところがあったりします。
マムシのような龍はやがて蛟(みずち)となる
そして生まれたばかりのマムシの姿をした龍は500年経ってようやく蛟(みずち)というものに進化します。
蛟はヘビの体に鯉の頭を持った、水の精霊や河の神と呼ばれる生き物です。これも龍と同じく空想の生き物。
ヘビの頭に鯉ってこんな感じ?
しっかり描いてる時間がなかったのでいらすとやさんのイラストでどうぞ。(イラストレーターとしてあるまじき行為w)
蛟(みずち)は蛟龍(こうりゅう)となり脚を得る
マムシのような龍の幼体が500年経って蛟になった後、そこからさらに1000年生き、蛟(みずち)は蛟龍(こうりゅう)という生き物に進化します。
この時に四本の足を手に入れる訳ですね。カエルみたいにまずは後ろ足からなのかな?
蛟龍(こうりゅう)が成長し龍となる
それからさらに1000年生きて、角が生えた蛟龍はようやく私たちの知る龍になります。
角生えるのに1000年もかかるとか時間かかりすぎですね。幼体から成体になるまでに2500年もかかるみたいです。
今いる龍はキリストの誕生よりさらに前の紀元前生まれってことになりますねー。
龍は完全体ではなく、翼を得て応龍(おうりゅう)となる
さらにビックリな話をすると、私たちのよく知る龍は完全体ではないです。ここからさらに1000年成長して応龍(おうりゅう)という龍になります。
姿は龍にコウモリまたは猛禽類のような翼を持っており、4脚の龍だとか。他には鷹の体に龍の頭を持っていると形容されることもありますね。
応龍は龍の中でもさらに神聖で特別な龍として扱われており、中国を統一した五帝の一人である黄帝という人に仕えていた龍だとして伝えられています。
龍の交尾は嵐の中で行われる
そんな龍の交尾は暴風雨吹き荒れる嵐の中で行われれるんだとか。
あのバカでかい巨体を動かしてメイクラブするわけではなく、マムシの姿に変身して交尾すると言われています。
龍の卵は暖めるのではなく、親の念や想いによって孵ります。卵で誕生するって聞くだけで爬虫類っぽさを感じますね。
ちなみにこの龍の交尾を見たものは3年以内に死んでしまうそうです…。龍怖すぎワロタ
【まとめ】龍に進化するまでに数千年時間がかかる
つまり説1をザックリとまとめると龍の誕生から成長まではこんな感じになります。
最終形態の応龍になるまでに3500年も要するようです。
とはいえこの説も書物によってバラバラで、虹という龍や蟠という龍が成長過程だとするなど色々と説があります。
説2.【飛龍という龍の子供がいる】
続いては説2についてお話ししていこうと思います。
龍そのものは言うまでもなく空想の生き物ですから、誕生の起源についてはいくつかの説があります。上記で紹介した説はあくまで一説。
龍の子供は飛龍(ひりゅう・ひりょう)だとする説もあります。
飛龍は応龍の姿と酷似しており、翼を持った龍の姿で描かれます。飛龍の別名が応龍だと言う人もいますが個人的には違うかと。
中国に伝わる応龍は4脚を備えており、龍に羽がついたような姿。
一方で飛龍は脚を持っておらず、鯉のように短い胴体に龍の頭と翼を持った龍です。
またしてもいらすとや様のクソコラでご紹介w
時間があったら自分でちゃんとイラスト描き直してアップしたいところ。
説3.【鯉が龍の赤ちゃん】
年を取ったヘビが龍になるという説がある一方、鯉が年を取って龍になるという説もあります。龍の赤ちゃん説の二大巨頭です。(私が勝手に言ってるだけだけど…)
中国の登竜門のお話は有名なので知ってる人も多いと思います。
黄河にある龍門と呼ばれる急流を昇り越えることができた鯉は龍になると言われています。
ちなみにこどもの日の鯉のぼりも登竜門が元ネタなんだとか。
刺青界隈では龍と鯉の中間点として龍魚(りゅうぎょ)と呼ばれる、鯉と龍を足したような姿が描かれることも多々あります。(上の画像は龍魚)基本的には龍の顔を持った鯉って感じですね。
とはいえ日本の伝記的には龍魚というと、別の伝説の生き物の一つ(正体はチョウザメ)を差すことが一般的ですが。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は「ヘビが龍になる説」「飛龍が龍になる説」「鯉が龍になる説」の3つをご紹介しました。
空想上の生き物とはいえ色々な説があるのを考察していくのは楽しいですよね。昔の人はどうやって色んなパターンの起源を作り上げていったのか気になります。
どの説だとしてもとても神秘的なのが龍の良いところですよねー。
このブログでは他にも龍についてたくさん語ってるので興味がある方は是非合わせて読んでくださいな。
【龍の好きな食べ物ってなに?】龍の好物と嫌いなものをまとめてみた
どうも龍絵師じぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
最近は絵をほとんど描けてないので絵師というかただの龍オタクみたいな感じですが…。言い訳ですが今日から1枚描こうと思ってます。
というわけで今日も龍の雑学的なお話をさせていただきます。
今日紹介するのは龍の食べ物について。
ふと思いません?龍ってなに食べるんだろうと。言うまでもなく龍は架空の生き物ですが、架空の生き物でもそれなりに食べ物や好物はしっかりとあるんじゃないだろうかって思いますよね。
ということで今日は龍の好きな食べ物をご紹介します。
龍の好きな食べ物1. ツバメの肉
龍のエサ?食べ物として最も有名なのが多分ツバメの肉。龍の大好物はツバメだと言われています。
そのことから古代の人はツバメを食べたら、龍に襲われないように水辺を避けていたそうです。
中華料理でツバメの巣が高級食材なのは有名ですが、鳥肉として食べられるんですかね…。
食べるところ少なそうだし、なんだか可哀想。
龍は水の神様です。なので干ばつなどで雨が必要な時は龍神様に雨乞いをしていたのですが、その時に生贄として捧げたのがツバメだったとか。よっぽどツバメ好きやな。
龍の好きな食べ物2. アズライト
空青、藍銅鉱と呼ばれる鉱物も龍の好物だとか。藍銅鉱は別名アズライトと呼ばれる鉱物です。
青龍が青いのはこのアズライトから来てるんじゃないかとのことです。
ちなみにアズライトはパワーストーンとしても人気の高い石です。通常は写真のように真っ青ですが、空気中の水分と結びついて緑色に変化します。
緑色に変化したものはマラカイトと呼ばれます。孔雀石とも呼ばれるパワーストーンです。
龍の好きな食べ物3. 梨
梨食べるなんて意外でしょ?でも長野県にある戸隠神社九頭龍社にはちょっと不思議な伝説があります。
戸隠神社九頭龍社はその名の通り九頭龍をご神体として祭っている神社です。この九頭龍大神は「虫歯の神」としても知られています。
そして九頭龍大神に梨をお供えし、自分は梨を食べないように絶つことで虫歯が治ると言われています。
梨あげると代わりに虫歯治してくれるとか、ここの九頭龍大神様はそんなに梨が大好きなんですねー。
龍の好きな食べ物4. 人
やめてーーー!怖いー。
でもヤマタノオロチのように悪い龍に人間を生贄に捧げた人身御供というのは有名ですよね。
なのでヤマタノオロチは怖いけど好きな食べ物は人ってことになります。
とはいえ本当のところ、ヤマタノオロチが起こしたとされる水害や災害が原因で亡くなった人々のことを生贄と差すという意見もありますね。
龍の好きな食べ物5. 宝珠
ごめん。食べるのかどうかは分かんないけど龍の好物といえば、龍が持つ如意宝珠です。
如意宝珠はあらゆる願いをかなえてくれる玉なんですが、鉱物ってことはそれを食べちゃうんですかね。
ちなみに如意宝珠は龍族の王の脳みそから取れます。
【龍の持ってる玉】について知っておくべき全てのこと|名前は「如意宝珠」由来は…
逆に龍の嫌いなもの・苦手なもの
ここまで龍の好物に焦点を当ててお話してきましたが、逆に龍の苦手なものもあるの?ってことでまとめてみました。
龍の苦手なもの、嫌いなものは主に下記の通りです。
- 鉄
- 笹の葉(センダンの葉)
- ムカデ
- 五色の糸
龍の嫌いなもの1. 鉄
まず鉄。元々蛇除けとして鉄がよいといわれており、龍もその蛇除け効果が元となって龍が鉄嫌いだということになったのでしょう。
さらに漁師の間では鉄を海に落としてしまうと龍の怒りにふれ大変なことになると恐れたのだとか。
龍の嫌いなもの2. 笹の葉(またはセンダンの葉)と五色の糸
続いては笹の葉またはセンダンの葉と五色の糸について解説します。
中国の戦国時代、楚という国の詩人である屈原は敵である秦軍から都を護ることができないと感じ、汨羅江という川に飛び込んで自殺します。
汨羅江の漁民は龍舟で屈原を助けることが出来ませんでした。そこで彼らは屈原の命日である5月5日に川へもち米を投げ入れお供えしたそうです。
ところが龍の幼体である蛟龍がこのお供え物を横取りするので、人々は蛟龍が嫌がるセンダンの葉でくるみ、五色の糸で包んでお供えすることになったそうです。
これがチマキの原点です。5月5日端午の節句の日にチマキを食べる習慣はここから来ているそうです。
龍の嫌いなもの3. ムカデ
意外かもしれませんが龍のライバル的存在にムカデがいます。ムカデってもちろん皆ご存知のあの虫。
中国明の「五雑俎」という書物によると妖怪である大ムカデは空が飛べるという伝説があるんですよね。なので空を飛んで行った大ムカデは龍と戦うそうです。
さらにムカデは五行思想の考えから、水属性のヘビより土属性のムカデが強いとされ、ヘビを食べるとも言われております。
古代では蛇と龍がほぼ同一視されていたので、同様に龍にとってもムカデは天敵だということになります。
ムカデの毒は龍に致命傷を与えることができるんだとか…。
最後に
いかがだったでしょうか。このブログでは他にも龍のことについて必要以上にたくさん語っているので興味がある方は是非合わせてご覧くださいな。
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【黄龍】についての全て|黄龍は四神の王!中央に座す皇帝の証 スピリチュアルや刺青の意味
どうも龍絵師じぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
先日に引き続いて今日も龍の色による違いのお話をしていきまっせ。
今日紹介する龍は「黄龍」です。その名の通り、黄龍はその名の通り黄色の龍ですが他の四海龍王(青龍・赤龍・白龍・黒龍)とはちょっぴり違うんですよね。
というわけで今日は交流について知っておきたい全てのことをしっかりまとめたので是非ごらんくださいな。
黄龍の姿と性格
そもそも黄龍とは?って部分からはじめます。黄龍はその名の通り全身黄色いウロコに包まれた姿をしています。
読み方はコウリュウまたはオウリュウと読みます。wikipediaによると中国語ではファンロンって読むそうです。ちょっとカッコいい。
また、黄龍ではなく金龍と表記されることもあります。黄色と金色って似たようなものですからね。
ちなみに中国には「黄龍」という地名があります。
【黄龍は四神の王】中央に座す皇帝の証
多分皆さんご存知の四神伝説。これは元々、五行思想という古代中国の考え方です。
一言でまとめると全ての物は5つの元素からできているという考え方です。図を簡単にまとめるとこんな感じ。
元素 | 方位 | 色 | 季節 |
---|---|---|---|
火 | 南 | 赤 | 夏 |
水 | 北 | 黒 | 冬 |
木 | 東 | 青 | 春 |
金 | 西 | 白 | 秋 |
土 | 中央 | 黄 | 土用 |
この五行思想では東西南北を四つの神が守護しているという考え方が含まれています。そしてその中心を司るのが黄龍です。
中央を司るってことなので言いかえると、これは皇帝を意味することになります。
なので古代中国では黄龍は皇帝の象徴でもありました。皇帝の龍は五本指で中央を向いている図案を使用します。
そのため黄龍の刺青や図案は五本指で中央を向いているものが多いんです。
じゃあなんで四神の中で龍だけが2つあるのってところですが、そもそも四神の考え方と五行思想は独立していたからだとか。
四神説と五行思想を一つのものにまとめようとした時に、もう一体瑞獣が必要になり、皇帝の象徴でもある黄龍が据えられたとか。
ちなみに中央に座すのは黄龍ではなく麒麟とする説や黄龍を麒麟と同一視する考え方もあります。
【伝説】天皇即位を祝って?黄龍が出現
一つ黄龍の伝説、神話をお話ししようかと思います。
黄龍は日本においても大変縁起の良い龍神様です。それもあってかかつて宇多天皇が887年に天皇に即位したとき、なんと黄龍が現れたと言われています。
中国では霊獣が現れると、それにあやかって元号を霊獣の名前にするんだとか。元号が黄龍とかカッコよすぎるw
他にも黄龍は中国の宗教、儒教と道教の神様である天帝の乗り物だという説もあります。天帝が天に昇るときに乗っていった乗り物なんだとか。
異説として天に昇った天帝が黄龍になったという話もありますね。
いずれにしても黄龍には四神のリーダーや支配者的なイメージが強くあるように感じますね。
黄龍の持つスピリチュアル、風水的な意味
黄龍は風水やスピリチュアル的にも大変良いと言われています。
そもそも龍自体がとても縁起の良い生き物なんですが、黄龍は中でも四神の王であるためリーダーシップを発揮するという意味でもよいそう。
先ほども言った通り黄龍が司るのは土です。土は五行思想では金を生むと言われています。さっきの図でいうところのココ。
なので黄龍は金運アップにもすごく良いと言われています。見た目が金色なので金龍は金運アップに良いと言う人もいますね。黄龍は風水最強ですな。
龍の風水やスピリチュアル的なご利益については下記の記事で詳しく紹介しているので興味がある方は合わせてご覧くださいな。
関連記事:【龍はなぜ縁起が良いのか】縁起物の龍の置物・絵・言葉が持つ意味について解説
黄龍の刺青
こういったことから黄龍は龍の中でも非常に人気のある霊獣なので刺青の図案としても定番となっています。
ネットを徘徊していてカッコいいなと思った黄龍の刺青がいくらかあったのでピックアップさせていただきました!
関連記事:龍(ドラゴン)の刺青・タトゥーが持つ意味ホントに知ってる?図柄や色のデザインが象徴するもの
JPNDでは黄龍のイラストを多数配布してます
というわけで僕も黄龍は大好きです。龍専門のイラストレーターとして龍のイラストをいっぱい描いています。
無料とまではいきませんがたった100円の格安で販売しているので、興味があればネットショップの方も覗いてもらえると嬉しいです。
LINEの着せ替えやスマホケースもラインナップに揃えているのでガチでおすすめ。手前味噌やけど。
最後に
いかがだったでしょうか。金運アップの縁起にも良い皇帝の龍、黄龍。個人的には龍の中でもピカイチにカッコいい色だと思います。
このブログでは他にも龍のことについてめっちゃ色々語っていますのでもし興味がある方は合わせて読んでくださいな。
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【赤龍】についての全て|水の神じゃなくて日照りの神?神話や伝説・風水の意味と役割
どうも龍の絵だけを描くイラストレーター、じぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
仕事が忙しくて絵描けてないどころかブログも書けてません。
さてさて先日から龍の色による違いを解説してきました。青龍、黒龍、白龍と続いて今回は赤龍について解説していきます。
意外にも赤龍は他の龍と比べて神話や伝説が少ない龍なんですよねー。
と言うわけで今日は赤龍について徹底的に詳しく解説していきます。
- 赤龍の姿と性格
- 龍は水の神なのに赤龍は炎を司る
- 五行思想の異説では朱雀の代わりに赤龍を
- 【伝説】赤龍は雨の神ではなく日照りの神
- 七面天女大明神は紅龍の化身
- 海外では赤い竜の伝説が多い
- 赤龍の名前は南海赤龍王敖欽
- JPNDでは赤龍のグッズを販売しています
赤龍の姿と性格
赤龍(赤竜)はその名の通り真っ赤なウロコをもった龍のことです。読み方はセキリュウと読みます。
また赤龍は紅龍とも表記されることがあります。
赤竜は図案としての人気も高く、身近なところであればラーメン屋の食器で見かけることもありますし、中国の春節祭では赤い龍の舞龍などを見ることができます。
その一方で赤龍の伝説や神話は比較的に少ないです。日本において赤色は神社などにも使われる非常に神聖な色とされているのにもかかわらずです。
龍は水の神なのに赤龍は炎を司る
龍は基本的に水の神と言われています。一般的に龍は雨雲を呼ぶことが出来たり、四つの海を収めるのは四体の龍王だったり、川や海と繋がりがあることが非常に多いです。
その一方で、赤龍は五行思想の異説では火を司ります。
赤龍は太陽または火山から誕生し、口からは真っ赤な炎を吐き出すと言われています。
火と水はまさに正反対の性質を持つものですからなんとも不思議なものですよね。
五行思想の異説では朱雀の代わりに赤龍を
龍を語る上で外せないのが五行思想という考え方です。全ての万物は5つの元素からできており、それらはお互いを打ち消し合うという性質の思想です。
元素 | 方位 | 色 | 季節 |
---|---|---|---|
火 | 南 | 赤 | 夏 |
水 | 北 | 黒 | 冬 |
木 | 東 | 青 | 春 |
金 | 西 | 白 | 秋 |
土 | 中央 | 黄 | 土用 |
これが皆さんご存知の四神伝説の元になっています。四神と言うけど実は中央もあるんですよね。
四神で赤色を司るのは南の朱雀です。ですがこの五行思想には他の説、別の考え方もありまして四つの霊獣ではなくそれぞれ四種類の龍を据えるという考え方です。
この考え方によると赤龍は南を守護する神だということになります。南を守護し、赤、夏を司る龍と言うことになります。
スピリチュアル的なお話をすると赤色は風水的に非常に強いパワーを持った色とされています。朱雀と同様に赤龍は生命力を象徴するご利益があると言われています。
龍の風水、ご利益については下記の記事で詳しく紹介しているので興味がある方はそちらをご覧くださいな。
関連記事:【龍はなぜ縁起が良いのか】縁起物の龍の置物・絵・言葉が持つ意味について解説
【伝説】赤龍は雨の神ではなく日照りの神
先ほども言ったと通り、龍は基本的に水神です。その一方で赤龍は日照りの神であるということが分かる伝説があります。
大阪河内郡に弘川寺を所があるのですが、ここを開祖した役小角のお話し。
時代は天武天皇の時代。当時、河内には雨が降らず人々は日照りに苦しんでいました。
そこへ登場したのがこの役小角です。
役小角は人々のため雨乞いを行いました。役小角に呼び出された白龍は雨を降らせ人々を干ばつから救いました。
ところが今度は雨が止まず、大雨を引き起こし川の堤防まで決壊し、水害の危機が訪れます。
そこで彼は今度は赤龍を呼び出します。赤龍は雨雲を追い払い人々を水害から救いました。
七面天女大明神は紅龍の化身
今度は他の赤龍伝説のお話をします。
七面天女または七面大明神と呼ばれる神様は紅龍の化身だというお話です。
日蓮宗の開祖である日蓮が妙石坊というお寺で説法を説いていた時のこと。日蓮の説法を熱心に聞く若くて美しい女性がいました。この辺りでは見かけない人だったため人々は彼女が誰なのか疑問に思いました。
その様子を見た日蓮は彼女に皆に正体を明かすように伝えました。すると若い女性は水差しの水を一滴浴び、紅龍に姿を変えました。
彼女の正体は七面山に住む紅龍で七面大明神という神様だったのです。
海外では赤い竜の伝説が多い
日本では赤龍の伝説や神話が少ないと言いましたが、逆に海外の竜つまりドラゴンは比較的赤色が多いかなといった印象がありますね。
あくまで個人的なイメージですが。
例えば「ウェールズの赤い竜」。ウェールズと言えばイギリスを構成する一つの国ですが、ウェールズの旗は赤竜なんですよね。
アーサー王伝説でお馴染みの魔術師マーリンはかつて白竜と赤竜が戦う姿を見て、ブリテンの未来を予言したと言われています。
また新約聖書のヨハネの黙示録に登場する獣は「火のように赤い大きな竜である」と形容され、七つの頭と十本の角があると書かれています。この竜はサタンの化身です。
赤龍の名前は南海赤龍王敖欽
赤龍には他の龍と同様に人神格化された名前を持っています。道教における赤龍の名前は「南海赤龍王敖欽」、敖欽です。
四海龍王のひとりです。称号からも分かる通り敖欽は南を司る龍王です。
JPNDでは赤龍のグッズを販売しています
ちなみに僕JPNDは赤龍グッズを販売しています。パワーあふれる赤龍のご利益にあやかりたい人は是非とも見てくださいな。
ネットショップの方ではかっこいいスマホカバーや待ち受け画面、デジタルポスターなどを販売しています。まだオープンしたてなので格安です。
またLINEの着せ替えも販売しているので興味がある方は是非覗いてみてくださいな。
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【龍のアートポスター】開運アップ!通販で龍の絵を"格安"で買うならここがいい
どうも龍絵師のじぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
このブログでは龍の絵だけを描いてる人のクリエイターとしての活動を紹介しています。
さてさて5月も終わりが近づいてきまして、運営報告的なものもしないといけないかなと思ってたんですが、いかんせん運営報告が出来るほど儲かっていないってのが現状です。
というわけで今日は宣伝させてください!
宣伝といっても本当にいいものを紹介するので、龍が好きなら5分だけ時間くださいな。
- JPNDの龍の絵ポスターがかっこいい
- 龍のポスターは通販限定
- アートポスターは税込300円の格安価格
- サイズはフルセット6サイズ
- 龍の絵は風水的にかなりご利益があります
- おしゃれな部屋には額縁を
- 最後に
JPNDの龍の絵ポスターがかっこいい
というわけで今回宣伝するのはポスターです。
僕じぇいぴーえぬでぃーは龍の絵のアーティストです。龍の絵だけを描いてるイラストレーターです。
なので龍の絵に関しては自信があるというか、自分自身が一番カッコいいと思う龍の絵だけを描いています。
口で説明してもあれなのでまずは作品をご覧くださいな。
製作時間は1つあたり2~3週間前後になっています。
龍のウロコも一枚一枚丁寧に描きあげてます。めっちゃ時間かかるので描いてる本人は修行僧の気分です。
PCで絵を描くと、簡単だとか楽だとか紙と違って価値がないみたいに思われることもあるんですが、作業工程としては紙に書くのと全く一緒ですからね。
僕は美術部出身なので仮に紙と絵の具を使っても同じ絵が描けます。逆に言うと紙と絵の具で描けない人は、PC使っても描けませんw
龍のポスターは通販限定
いつかは画廊とか店舗とか構えて対面でグッズを売ったりする夢がありますが、今のところ通販オンラインショップ限定で販売しています。
逆に言うとクレジットカードが使える上に、家から出なくても購入できるので良いですよね。
今現在は特に外出自粛などの影響で家から出たくないですよね?僕も3週間に1回くらいしか家から出てません。自営業なのであんま困りませんが。
クレジットカードは主な4大銘柄全部使えるのでご安心を。
そしてこのポスターは外国からでも購入OKみたいです。You can also buy this poster from other countries!英語で言うとこんな感じ?w
これで海外進出だぜ!…え?違う?
通販サイトはこちら→https://jpndragon.theshop.jp/
アートポスターは税込300円の格安価格
そんでもってこのアートポスターですがなんとたったの税込300円で超格安です。
前もって言っておきますが、今後値上げ予定です。
さすがに数週間かけて一生懸命描いた絵をたった300円で売るのは心が痛いので値上げさせてもらうつもりです。
とはいえ、現在は300円にて購入できます。
なんでこんなに安いのかというと、こちらのポスターは現物をお届けするのではなくデジタルポスターだからです。
デジタルポスターとは
分かりやすく言うと高解像度の画像です。
お近くのキンコーズなどの出力センターやコンビニのコピー機などを利用して、ダウンロードした画像を印刷してご利用ください。これにより僕は格安で通販できるわけです。
ちなみにキンコーズではA3サイズの出力が56円~、特大サイズのA1に高級用紙で印刷しても1,400円~です。
多少めんどくさいですがそれでも格安でポスターが購入できます。
お近くのキンコーズはこちらの公式サイトからご確認ください→キンコーズ・ジャパン
サイズはフルセット6サイズ
こちらの龍ポスターは使い勝手が良いように大まかな6サイズを用意しておきました。300円で全部のサイズがセットになっています。
セット内容は下記の通り。
- A4(210x297mm)
- A3(297x420mm)
- 11x14inch
- 8x10inch
- 5x7inch
- 4x6inch
言うまでもないかと思いますが、拡大縮小は当然できるのでご安心を。
添付内容はA3が最大サイズになってますが、引き伸ばしてお使いいただければそれ以上のサイズでも使えます。
わかんないことや気になることがあったら通販ショップのチャットから問い合わせできるのでお気軽に。
龍の絵は風水的にかなりご利益があります
これだけ僕が龍の絵を推すのは、ただ自分の商品を買ってほしいからだけじゃなくて意味があります。
龍の絵は運気がとても上昇するご利益があると言われてるからなんですね。
お金持ちや偉い社長さんとかは運気上昇のために、家の玄関に龍のポスターを飾ってたりするんですよ。
僕自身はそれほど風水に詳しいわけではないので、風水の先生のお話をまとめた記事を書いてるのでそっちを参考にしていただけると良いかと思います。
関連記事:【龍はなぜ縁起が良いのか】縁起物の龍の置物・絵・言葉が持つ意味について解説
一言でまとめると龍は最強の開運生き物だそうです。風水どうしたらいいかわかんない人は取りあえず龍の物置いとけってぐらい。
おしゃれな部屋には額縁を
僕は身内がアメリカに住んでたりすることもあってアートには比較的身近に育ってきたんですが、日本ではアートって割と軽視されがちなんですよね。
世界のアート市場は6兆円規模だそうですが、日本は裕福な国なのにも関わらずたった0.5%なんだとか。
つまり日本人でアートに触れ合うような人はごく一部で、ワールドワイドな視点を持ってる人ぐらいってことになります。
言い方変えるとオシャレな人ほどアートに触れ合ってるってことなのかもしれません。
オシャレな人の家には大体ポスターや絵が飾られてるのはそういうことなんじゃないかと、個人的には思ってますね。
僕の絵に限らず、ポスターやアートなどに触れあってほしいなー。
最後に
以上、今日は宣伝なので早めに切り上げたいと思います。
もしじぇいぴーえぬでぃーの描く龍の絵、ポスターが欲しいという方は通販サイトの方を是非のぞいてみてくださいな。他にもたくさんのグッズを販売してるので。
見るだけならお金かからないし良いでしょ?
通販サイトはこちら→https://jpndragon.theshop.jp/
【白龍】についての全て|白龍は最速の龍!神話や伝説・風水やスピリチュアルの意味と役割
どうも龍絵師のじぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
さてさて先日から龍の色について詳しく紹介しているのですが、今日は中でも白龍についてお話していこうかと思います。
本当はイラストの話とかもしたいんだけど、最近忙しくて全然絵描けてないんですよねー。ご了承いただければと思います。
白龍といえばその名の通り白い色の龍のことを指しまして、某Vシネ俳優とかも同じ名前を使ったりしています。
というわけで今日は白龍について徹底解説。白龍は他の龍と比べてどのような意味があるのか、どう違うのかについて詳しく解説します。
白龍の姿と性格
まず白龍の姿形、性格についてお話していこうかと思います。
一番に言いたいこととしては、中国の神話において白龍は天帝の使いだという説があります。天帝の意味は天界を収める支配者で一言で言うと中国の神様です。
中国の宗教、儒教と道教の神様が天帝で白龍はその使いだということになります。
また白龍は他の龍と違い、龍の中でもっとも速く空を飛ぶことができると言われています。最速の龍です。他の龍は白龍に追いつけないそう。
龍にも速さや強さのような個性があるのって意外ですね。神様なのでそういうなのはないのかと思ってました。
白龍伝説は日本「白蛇信仰」と中国の合作
ご存知の通り、龍というのは元々古代の中国から日本に伝わってきた文化です。それより以前はインドの蛇神信仰の影響もうけていたとか。
ところが日本の白龍信仰は中国の文化をそのまま持ってきただけではなくて、ちょっと意味が変わってきます。
というのも日本にはそれ以前から白蛇信仰というものがあったから。
中国道教の白龍信仰が日本に入るより昔から、日本では白蛇は霊獣として親しまれていました。いわゆる民間信仰ってやつです。
白蛇は神社や家屋を護る縁起の良い生き物として知られ、神さまの化身であるという話もあります。
僕たち一般人も馴染があることといえば、白蛇を見ると幸運になれるとか、蛇の抜け殻を財布に入れておくとお金持ちになれるって話がありますよね。
この話からも分かる通り、白蛇はスピリチュアル的に財運をもたらすと言われています。
生まれたばかりの龍はヘビと同じような姿をしており見分けがつかないそうです。そして蛟龍という中間形態になり龍になるそうです。つまり白蛇はその後、白い龍になるのかもしれませんね。
そしてその後、白い龍や白い蛇は宇賀神さまの一族として扱われるようになっていきました。宇賀神ってのは弁天様の頭に乗っている蛇の体に人の顔を持った神様です。
一見するとちょっと気味悪く感じるかもしれませんが、知恵や財力を司るとてもありがたい神様のひとりですね。
五行思想では白虎の代わりに白龍を
キトラ古墳などで有名な四神は多分みんな知ってますよね。北に玄武、東に青龍、南に朱雀、西に白虎ってやつです。例えば京都は四方に四神を祀って建てられているとか言う話。
そしてあの四神の考え方の根本になるのが五行思想です。
五行思想が何たるかをめっちゃ簡単にまとめると、この世のすべてのものは5つのエレメントで出来ているという考え方です。
昔の中国で誕生した思想です。
五行思想の図をザックリと書いてみたので合わせてご覧ください。
元素 | 方位 | 色 | 季節 |
---|---|---|---|
火 | 南 | 赤 | 夏 |
水 | 北 | 黒 | 冬 |
木 | 東 | 青 | 春 |
金 | 西 | 白 | 秋 |
土 | 中央 | 黄 | 土用 |
普通であれば西を司るのは白虎ですが、この五行思想には異説があります。それぞれの霊獣を龍に置き換える考えです。それによると白龍は白虎の代わりに西を守護する龍ともいわれています。
つまり白龍は西を守護する役割を持ちつつ、秋や金を司る生き物ということにもなります。
白龍のスピリチュアル的な意味と役割
上述した五行思想からわかる通り、白龍は金属を司ります。富や金運などの豊かさを意味します。
そして先ほども言った通り、白龍は中国の文化をそのまま輸入して来ただけではなく日本独自の民間信仰、白蛇信仰と結びついています。
なので上述した以外にも、財運をもたらす霊獣という役割も持っています。
まとめると白龍のスピリチュアル的な意味としては富や金運、財運などの運気が上昇する大変ありがたい生き物だということになります。
例えばタトゥーや刺青などにする場合なんかは意味が大事ですよね。タトゥーの意味が気になる方は参考にしていただけると良いかと思います。
また龍のご利益や風水などに関しては下記の記事で詳しく紹介しているので、さらに興味がある人は下記記事を見ていただけると嬉しいです。
関連記事→【龍はなぜ縁起が良いのか】縁起物の龍の置物・絵・言葉が持つ意味について解説
白龍の名前は西海白竜王敖閏
白龍も他の龍と同様に人神格化された名前を持っています。
道教において白龍を人神格化した名前は「西海白竜王敖閏」。龍神様の姿ではやはり神様として信仰しづらいので、人間の姿をもっています。
そして敖閏は四海龍王のひとりだとも言われています。つまり四海を統治する四人の龍王のひとりです。敖閏が統治するのはその称号からも分かる通り、西の海ですね。
他の3人はそれぞれ青龍や赤龍と、他の色の龍が添えられています。
ちなみに四海龍王は西遊記にも登場するキャラクターとしても知られています。
最後に
いかがだったでしょうか。
他の龍よりさらに速く空を飛ぶことができる白龍。よくわからないけどアスリートとかだと白龍の刺青いれたりするとよさそう。
このブログでは他にも龍についてめちゃ色々語ってますのでもし興味があれば是非ともあわせてご覧くださいな。
この記事が好きな人は下記の記事もどうぞ。
【黒龍】についての全て|黒龍は悪いヤツ?神話や伝説・風水やスピリチュアルにおけるご利益について
どうも龍の絵を描く人じぇいぴーえぬでぃー(@jpn.dragon)です。
さてさて先日は青龍のお話をしたので今日は黒龍の話をしようかと思います。これからしばらくに渡って龍の色による違いを語っていくつもりですのでお楽しみに。
さて黒龍といえばその色合いから悪い龍なんじゃないかって思われてそうなところですが、実はそんなこともなかったりします。
というわけで黒龍について詳しくお話ししてまいります。
黒龍の姿について
まずは黒龍の姿、見た目についてお話します。名前からもわかる通り全身が黒い龍のことを黒龍と呼びます。
日本画だと水墨画なので黒色の龍が多いですが、あれが黒龍なのかどうかはちょっとわかんない。
他の龍と違って後ろ足のない龍、前足2本だけとして描かれることも多いです。
黒龍の性格
日本を含む東洋において龍は基本的に神さま、龍神様と呼ばれるのが一般的ですが、黒龍はその見た目から他の龍とは違い悪い龍として描かれることもあります。
黒龍は光を嫌うため、仄暗い海の底に普段は暮らしているという性格もあります。
とはいえ完全に悪い話ばかりなのかといえばそうではなくて、五行思想の四神を龍に置き換えた異説では玄武の代わりに据えられています。
五行思想では玄武の代わりに黒龍を
龍には古代中国が発祥の五行思想という考え方が密接にかかわっています。
一言でいうと全てのものは5つの元素からできているとする考え方です。
元素 | 方位 | 色 | 季節 |
---|---|---|---|
火 | 南 | 赤 | 夏 |
水 | 北 | 黒 | 冬 |
木 | 東 | 青 | 春 |
金 | 西 | 白 | 秋 |
土 | 中央 | 黄 | 土用 |
本来であれば、それぞれ四神が司るとされています。
- 青→青龍
- 赤→朱雀
- 黄→麒麟
- 白→白虎
- 黒→玄武
とはいえ中にはこの生き物をすべて龍に置き換えたバージョンの説もあるんです。神楽の曲目である「五龍王」とかはまさにそれと同じ考え方かと。
そのため黒龍は北や冬、そして水を司る龍神様とも言われています。
九頭竜川は昔、黒龍川と呼ばれていた
上述の通り、黒龍は四神のように扱われ龍神様として描かれる道教の考えから、日本でも黒龍信仰というのが昔からたくさんあります。
そのため川などの護り神として黒龍を祀っている神社は日本各地にあるんですが、今日は中でも有名な福井県の九頭竜川についてお話ししようと思います。
昔々、国を守るためにの四方に神様が降り立ってきました。
東は常奥の鹿島大明神、西は安芸の厳島大明神。南は紀伊の熊野大明神。そして北には越前の崩山の黒竜大明神。これらそれぞれに神様がいたとされています。
そしてこの黒龍大明神の前を流れる川は黒龍川と呼ばれました。その黒龍川が時代を経て九頭竜川という名称に変わったという説があります。
そのため福井県にある黒龍大明神は北の四大明神と呼ばれ、非常に人気のあるパワースポットの一つとして知られているわけです。
黒龍と黒姫の神話伝説
もうひとつ黒龍にまつわる長野県に伝わる有名な神話をお話ししようと思います。
昔々、高梨政盛という武将様がいまして、彼には黒姫という娘がいました。あるとき黒姫の元に立派な身なりをした若者が現れます。
彼は花見の席で黒姫を見かけて彼女を嫁にしたいと求婚をしてきたのですが、なんと自身は大沼池の主の黒龍であると言いました。彼に惹かれる黒姫をよそに高梨政盛は人間以外の者に娘をやれんと断ります。
ところが黒龍の求婚は連日続き、高梨政盛も折れて乗馬で決着をつけることを提案します。
ですがこれは高梨政盛による罠で、痛めつけ殺されかけた黒龍は怒って嵐を呼び大洪水を巻き起こします。それを見た黒姫は父である高梨政盛を責め立て、ようやく高梨政盛が婚姻を認めます。
黒龍は黒姫を背に乗せ飛び去り、二人は山の池に住むことにしました。
そしてこの山は以後、黒姫山と呼ばれるようになったそうです。
長野県にある有名な黒姫山の名称にはこんな由来、神話があったんですね。
黒龍が持つスピリチュアル、風水的な意味
そんな黒龍はスピリチュアル、風水的なご利益がとてもたくさんある生き物でもあります。
玄武と同様に水を司る生き物なので、火除けとしてもご利益があります。
龍の風水、ご利益に関しては下記の記事で詳しく紹介しているので興味のある人は是非あわせてご覧ください。
関連記事→【龍はなぜ縁起が良いのか】縁起物の龍の置物・絵・言葉が持つ意味について解説
黒龍には名前がある
また、黒龍には名前もあります。
道教において黒龍を人神格化した名前として「北海黒龍王敖順」というのがあります。
人神格化はめちゃめちゃ簡単に言うと擬人化みたいなもの。神様は人知を超越した存在なので、人間の姿を与えることで信仰しやすくなるってことですね。
だいぶ噛み砕いて言ってますが。
最後に
以上、いかがだったでしょうか。悪い龍のイメージがある龍も一概に悪いとは言えませんね。
個人的には黒姫伝説の神話を語れただけでもハッピーです。めっちゃロマンチックで良い話だと思うんだよね。
このブログでは他にも龍のことについてめっちゃたくさん語っています。もし興味があればぜひ合わせて読んでもらえると嬉しいです。
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